車いじりに必要な検電テスター3選

いきなり汚い画像で申し訳ないのですが、これは私の使っているテスターで、かれこれ20年以上になりますが未だ現役です。ワイヤーは無くしたり切れたりと何度も交換していますが、本体が故障したことは有り難いことに一度もありませんでした。

実は他にもペンタイプのものも数本持っていまして、状況によって使い分けをしていますが、大切な部分といいますか慎重に確認する場面では必ずこのテスターで作業をします。

何故検電テスターが必要か

少々基本的過ぎますが、まずはこれから。

「どの配線になんの電気が来ているのか」まずはこれが判別出来なければ電装品の取り付けは出来ません。

慣れれば配線の色などから大体の目星を付けることが出来るようになりますが、それでも繋ぐ前は必ずテスターで勘違いをしていないか、間違いはないかチェックします。その際に必要なのがテスターです。

例えばETCを取り付ける際、キーがONになると電気が流れる線に繋がずに常時電源、車から降りてロックをかけてもずっと電気が流れている線に繋いでしまうと、いずれバッテリーが上がってしまいます。そうならないようにするためにも配線接続をする前に「どの状態で電気が流れるのか」をきちんと確認する必要があります。

そのためには必ずテスターが必要になります。

最初は安いもので大丈夫

一番最初に買うのであれば、あまり高いものは用意しなくても良いと思います。ただ20年ほど前にDIY的な工具として普及していた「電気が来てたらライトが点灯する」タイプのものは避けた方が良いでしょう。このタイプのテスターです。

ASTRO PRODUCTS 01-09657 オートテスター 01-09657

ASTRO PRODUCTS 01-09657 オートテスター 01-09657

539円(12/04 01:05時点)
Amazonの情報を掲載しています

電気を調べる際、5vでも12Vでも単純に電気が来ているとランプが点くという単純な構造なので便利なのですが、後述の理由から今でもそれを使っているという方はこれを機会に以下で紹介するテスターを購入して下さい。

上のテスターを持っているという方は捨てる必要はありませんよ。取り付けた電装品に電気が来ているか、ヒューズボックスのヒューズが切れていないかのチェックなど、はっきり状況がわかっている状態で簡易的にチェックを進める場合などには意外と便利だったりしますので。

そういう意味では、これからテスターを買おうかと思っている方も上記テスターは300円ほどで買えますから一本持っていても損はしないと思います。

本題に戻ります。

最近の車は全ての配線が12Vで動いている訳ではない

ここすごく大事です。それなりに詳しい方ならわかると思いますが、例えばシガーソケットから電源を取る際、通常だとACCとアースの二本ですね。ですがソケットの縁を照らすためのLEDの明かりが付いている場合、細い線がイルミネーションで引かれている場合があります。これが最近の車は5Vで点灯していたりなんてことがザラで、全てが12Vで動作していない可能性があります。

最近だとブレーキランプやバックランプなども全て5Vで動作しているなんて車が普通になってきました。

必ず電圧が表示されるものを選ぶ

このような理由から、配線に来ている電気をチェックする際は「何ボルトの電気が来ているか」を確認してから配線しなければ、ヒューズを飛ばしただけなら良いのですが、最悪関連する部分の部品が故障したなどと非常にめんどくさい、また壊したら高い部品を買わなければならないなんてことになる可能性がありますので、今の時代の車いじりでは、電装品の接続前に配線の電圧チェックは必須です。

Amazon限定品はそれなりに良さそう

以下の商品はAmazon限定品ですね。製品はエーモンのものです。DIYの作業であれば価格を含めてこれで十分だとは思いますが、結構本格的にメンテされる方などは避けた方が良いかも知れません。

なぜなら私もこのレベルのテスターは簡易的に色々な種類のものを試してきましたが、ペンから出てるアースの配線が細すぎて、ちょっと力が掛かるとすぐに断線してしまいます。

ですから長く使うことを前提とするなら(断線くらい自分で直せるなんて方は別)避けた方が良いです。まぁその切れた配線修理はハンダ付けするだけなんで簡単なんですけどね。

楽天のものも簡易的

上記はAmazonの限定品ですから、楽天で何か良さそうなものはないか色々と検索してみましたが、これくらいしか見つかりませんでした。写真で見る限りではAmazonのものよりこちらの方が配線が太そうなので若干安心かも知れませんね。


長く使いたいなら必ず良いものを

車いじりが好きになって電装系の取り付けで経験を積むと、電気的な不具合で簡単なものなら自分で修理できるようになってきます。そういった場合には簡易的なテスターだとやっぱり物足りない、心許ないと感じるようになりますので、どうせ出費するなら長く使えるものをと思われる方はしっかりしたテスターを購入した方が結果的に安くつきます。

私が身を以て体験しましたが、とりあえず安物で済まそう、なんて激安工具を選んで、しばらくしてからまたその工具使おうと思ったらもう壊れてて使えないなんて、まさに安物買いの銭失いを幾度となく繰り返してしまったのでこれは間違いないです。

実は一家に一台?

テスターですが、家に一つあるとめちゃくちゃ便利です。何故かと言いますと、リモコンや時計など電気で動いているものが止まった際、何が原因かを簡単に調べることができるようになるからです。

簡単に言えば電池の残量ですね。家ではこの目的が一番使います。リモコンが動かなくなった際、電池を変えてもダメだったなんて経験ありませんか?そうなる前に動かなくなった時点で電池を取り出して、テスターで電圧を測定します。もしゼロを表示すれば電池を交換すれば復活するでしょうし、電池がまだ生きている(1.5Vあるなど)場合は故障の理由は電池ではないとわかりますので、無駄な出費をせずに済みます。

そうやって原因を切り分けて考える癖をつけるのは車の電装作業や修理なんかにも役に立つというか、修理の基本的な考え方を養うことができます。

買いはやはりSANWA製

ちゃんとした物を買うのであれば、名の通ったメーカーの物を選びましょう。中華の安いテスターもネット上には溢れかえっていますが、正直お勧めできません。正確な数値が欲しいのに、測定機器がいい加減なものだと「何を信用して良いのか」全く分からなくなるというリスクがあります。ですから修理対応可能、アフターパーツの供給があるメーカーの物を使用すると、配線部が壊れた、無くしたなんて時もパーツを買えば普通に復活しますので、結果的に安くつきます。

デジタルテスター

私は個人的にはアナログテスターが好きなので、デジタルは使用していないのですが最近は整備士の皆さんもほぼデジタルテスターを使用しています。借りて使ったことがあるのですが、まぁ好みの問題ですが、一般的に使いやすいのはデジタルの方でしょう。

また車の室内での作業は日中であっても、足下に潜り込んで暗い中で作業することも多いので、おすすめはやはりバックライト付きのこちらのタイプです。

SANWA デジタルマルチメータ バックライト搭載 CD771

SANWA デジタルマルチメータ バックライト搭載 CD771

9,444円(12/04 01:06時点)
Amazonの情報を掲載しています

ただ、デジタルだから完璧な訳ではなく弱点はあります。それはやはり「電池を入れないと動かない」ですね。その点アナログは電池が切れても動作しますので、そういった意味ではアナログテスターは便利です。

アナログテスター

実はアナログテスターにも電池は内蔵されています。ですが使い方にもよりますがこの電池が切れるなんてことはそうそう起こりませんのであまり気にしなくても良いのではないかと思います。

SANWA アナログマルチテスタ SP18D-P ブリスターパック入

SANWA アナログマルチテスタ SP18D-P ブリスターパック入

6,897円(12/04 01:06時点)
Amazonの情報を掲載しています

これらテスターですが、まぁとにかく安くなったと思います。20年以上前の話ですが私がこのページのトップ写真のテスターを買った際、確か25000円くらいだったか、とにかく2万円は軽く越えてたと記憶してます。

車の工具全体的にそうですが、この20年でだいぶ安くなったと思います。よほどのことがない限り、それなりに良いものを選べば基本的に一生使えるような道具ばかりですから、出来れば良いものを選ぶようにした方が結果的に得することになりますよ。

選択は予算に合わせて

どれを選ぶか悩ましいところだと思いますが、やはり基本は予算に合わせて選ぶと良いかと思います。ここで紹介したテスターは比較的低い価格帯のものを選びましたが、こういった計測機器は全てそうですが上を見ればキリがないですね。

車の作業に特化する場合、DCがきちんと測定できれば問題ありませんから、無理のない範囲で、かつ工具選びに重要な「所有欲を満たしてくれるもの」を選べば良いでしょう。

私は、針が動いてくれるのがいかにも「測ってる」って気分になりますので、そんな安っぽい理由もアナログテスターが好きな理由のひとつです。細かい話をすればアナログテスターが持つ絶対的な良さがあるのですが、それは使っていく中で覚えていけば良いと思います。

あると便利なおすすめパーツ

テスターに付属の配線、リード線だけでも当然作業は出来ますが、持っていると非常に便利なパーツがあります。

電気が来ているかを調べる際、配線を突いて小さく穴を開けて配線に接触させるのですが、カプラの端子部でチェックしようとすると先が太くて届かないなんてことも多いです。

そういった場合に、このようなパーツを持っていると「カプラが刺さった状態で後ろから、配線を傷付けずに調べる」なんてことも可能になります。

これは私も使っていますが非常に便利ですよ。

これを、写真のようにテスターに付属のリード線の先に繋いで使います。

気をつけなければいけないのは「紛失しやすい」のと「結構危ない」ことくらいですね。

マイナス側はワニグチが必須

テスターを使う際、マイナス側はアースを取っておく必要があります。その際片手でアース線を保持しながらプラス線のチェックをするのは非常にやりにくいです。

ですから、マイナス側はアースポイントにワニグチで食わせておくとプラス線のチェックに両方の手を使えるようになりますので、作業性が格段に上がります。

これはかなり大きいタイプですが、小型のものもあります。

さいごに

以上がテスターの紹介でした。とりあえずETCなどの電装品を付けれたら良いなんて場合はペンタイプ、これからも色々と自分で作業していく事になるんだろうなって方はSANWAのデジタルかアナログのテスターどちらかを選ぶと良いかと思います。

注文して届いたら、家中の電池の残量を調べたくなって測りまくるので、しばらくは良いおもちゃが手に入った感じで楽しめますよw

計測機器、持っていると出来る作業の幅がぐっと広がりますので、どんどん使って腕や知識を磨いていって下さい!

関連記事(一部広告含む)