車いじりのためのハンダコテの選び方とおすすめハンダコテはこれ


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車の配線作業でハンダコテを使用する頻度は低めだと思いますが、肝心な配線などはしっかりとハンダで結線しておかないと作業に不安が残る場合もあります。既に持っている方はそれを使えば良いかと思いますが、これから用意しようという方は是非ご一読下さい。

車で使う場合は室内作業も考慮する必要がある

車で使用するのであれば、やはりコードレスがおすすめです。コードレスのハンダコテはガス式と電池式が一般的ですが、ガス式は強烈に熱を吐き出すので危険といえば危険です。誤ってカーペットを焦がしたり、燃焼ガスの排気が樹脂部に当たっているのに気付かず、溶かしてしまったりする可能性が高いのもガス式です。

ですが電池式と比較するとかなりのパワーがありますから、サクサクと作業が進むのはガス式の方ですね。

ちなみにガス式のハンダゴテのガスは基本的にはガスライターのガスを使用しますが、このエンジニアの製品は純正ガスの使用を推奨しています。

Amazonのレビューも確認しましたが、ガスライター用を使うと調子が悪くなり、純正を使うと一発で戻ったとありますので、価格差も大した差ではありませんから出来るだけ純正ガスを使う方が良いでしょう。

エンジニア コテライザー ガス式半田コテ SKB-60

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ベストは白光製

これまで色々と使ってきましたが、ベストは白光のハンダコテです。残念ながらガス式は販売されていませんが、電池式は白光の製品があります。若干のパワー不足は否めないものの、車で作業することを前提とする使いやすさでいえば最強だと思います。

白光(HAKKO) 電池式はんだこて FX901-01

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次に紹介するのが家庭用100Vのハンダコテです。

使用できる環境にあればこれがベストの選択

100Vのコンセントが作業する車まで延長出来る状態であれば、間違いなくこれ一択です。この一本で基盤から通常の結線作業までカバー出来ます。今まで使ったコテの中でこれ以上のコテはありませんでした。

とにかく電源を入れてから使えるようになるまでのスピードがピカイチ(セラミックタイプのハンダコテ)で、1分ほどで細めのハンダならガンガン溶けるくらいまで温度が上がります。また温度調節が大雑把ですが簡単に出来ますので、基盤から配線までオールマイティーにカバー出来ますからこれ一本あればくるまのDIYでは最強ですよ。

白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600

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コテ先の管理

ハンダコテは、とにかくコテ先が一番大切です。ここがきちんとメンテナンス、管理されていないと上等なハンダコテであったとしても、ハンダがなかなか溶けない、なんか使いにくいといった状態になってしまいます。

樹脂の部分に配線を通す穴を開けるのにハンダコテを使って開けたりする方もいますが、正直絶対やめた方が良いです。それをするなら「そうやって使うハンダコテ」を別途用意すべきです。

とにかく「常に綺麗にしておく」ことが重要なのですが、それは以下の道具があれば簡単ですよ。

白光(HAKKO) こて台 633-01

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画像の下の部分、キラキラした部分がありますが、そこにスチールウールのような金属が入っています。ハンダ付けの作業をしながら時々、ハンダコテの先端をその金属でゴシゴシと擦ると無駄なハンダが落ちて先端を綺麗に保てます。

同じような効果がある方法で、水を含ませたスポンジのようなものを使う場合もありますが、正直作業の際に水を用意するのが面倒ですし、洗うたびにコテ先の温度が下がってしまうため安定した温度を維持しにくくなり、結果作業がテンポ良く進まなくなりますので、やはりこの金属製のコテ先クリーナーがベストですね。

白光 こて先クリーナー水入らず No.599B-01

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私も半田付けはそんなに上手な方では無いと思いますので、こういった道具の維持管理には気を使っています。下手ほど良い道具を使わないと良い仕事が出来ないと思っていますので、出来る限り使いやすい状態で作業をするのが上達のコツかと思います。

ハンダはどれを選べば良いか

車の配線作業で使うハンダを選ぶなら、細めを選ぶのをお勧めします。前述の電池式のハンダコテを使うのであればなおさらですね。ハンダ付けの際、相手の素材も温めなければダメなのですが、多くの熱を持っていかれない分細めのハンダの方がパワー不足のハンダコテを使う際は有利です。

糸ハンダなど、結構細いものも販売されていますが、私の経験上車の配線で使うのであればこれくらいのもので良いのではないかと思います。

出来れば吸い取り線も用意

半田付けの際、ミスってしまうこともあるかと思います。その際に相手に付着したハンダを吸い取る「吸い取り線」という道具があります。これを使えばミスのリカバーも楽ですからおすすめです。ただ配線作業の場合だと、長さに余裕があるのであれば失敗した部分の配線をニッパーでカットしてしまう方が早いです。

基盤で作業される場合は、安いものですから念のために用意しておいた方が安心ですね。

注射器タイプ

私はこのタイプは使っていませんが、吸い取り線は嫌い、この注射器タイプでないと作業がやりにくい!とはっきり言われる方もおられますよ。完全に好みの問題だと思いますが、参考までに記載しておきます。

白光(HAKKO) 簡易はんだ吸取器 ハッコースッポン 20G

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車内で配線する際に両手を空ける方法

実はこれが一番大事だったりします。片手でハンダコテを持って、反対の手でハンダを持つ、では配線はどうやって固定しておくんだ?となってしまいますね。

しっかりと互いに捻って止めれる状態であれば問題無いのですが、線の長さに余裕がないケースも多いのが車の配線作業です。そういった場合は被覆を剥く量も限られてきますから配線同士を捻って止めるにも捻りしろがないなんてことになります。

その場合は、互いに5〜6mm被覆を剥がしておいて突き合わせた状態で固定、そこを半田付けすればそれなりにしっかり止まります。不安であれば何か余った線を「骨折の際の添木」のように横に這わせてビニールテープでしっかり止めたりと工夫すれば安心感は増します。

その突き合わせた状態で固定するためにこのようなツールがあります。

もう年季が入りすぎてサビサビですが、普通に使えます。本来は拡大鏡も付いていましたが車内での作業だと邪魔になるので外してしまいました。

これが置ける場所を、作業する周辺になんとか工夫して作って、このクリップを使って配線を固定、その間にそっと半田付けを行えば結構うまくいきますよ。

土台が邪魔だと感じる場合は取り外す事も可能です。こうして取り外した「土台に刺さる部分」を配線の束に突き刺して固定し、そこで半田付けを行うと安定して作業が出来るのでかなり作業がやりやすくなります。

忘れてはいけないのは、先に熱収縮チューブを入れておくことくらいでしょうか。これ以外と忘れがちですよ。

とにかく道具は工夫して使うと使用用途がぐっと広がりますので、どんどん考えて色々とやってみるのが車いじりの一番面白いところですね。

おわりに

ハンダコテひとつ使うにしてもなかなか奥が深いのが面白いところですね。特に車の場合は車内の限られたスペースで作業を行わなければいけない場面も多いですから、無理して進めるよりはきちんとした道具を用意して安全に作業を進めることが大切だったりします。

安全面もそうですが完成度を上げるには、やはりそういった部分に対する気遣いとアイディアが大切です。

皆さんもどんどん作業を進めて、思い切り楽しんで下さい!やけどや怪我、事故にはくれぐれも注意しましょう!

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