ユーザー車検で絶対不合格になる条件とは

整備工場で途方にくれる女性

記事のタイトルを見るとユーザー車検にトライする方にとっては「一体どういう事だ?」と感じるかも知れませんが、いくら車の状態が良かったとしても、ここに記載する条件に該当する車両は車検に合格することが出来ません。

その条件とは?

車両のオーナーの義務を果たしていない状態である

これを説明しますと、課せられた反則金や税金をきちんと支払っているかどうかで車検に合格するかどうかが変わるという事です。

放置している違反はありませんか?

現在の車検は、お持ちの車に課せられた違反を放置していると、どんなに車がきちんと整備され、書類も含めて問題なく車検が通る条件を満たしていても絶対に合格しません。

具体的にその違反とは俗に言う「駐禁」です。

駐禁を切られて反則金の支払いが未納であると車検には合格しません。

駐禁の未払いデータは車検証発行機関とリンクしています。未払いが発覚した際、車検に合格するためにはすぐに支払いを済ませ、それを証明する(領収書を持参する等)必要があります。

この支払いは管轄が違うため陸運局で行うことが出来ません。

また、その「駐禁払ってないから車検証渡せないよ」と通知されるのは「物理的な車検が完了した最後に」に行われます。

どういう事かと言いますと、書類も合格、車検ラインで車両にも問題が無く合格、その後車検証を受け取る際に通達されます。せっかくしっかり準備し、全て終了した最後の最後でそれが発覚すると、かなりのショックがあります。

ですからご家族と共用している車両、友人に貸す事が多いなどの場合はお気を付け下さい。

この件についての詳細は記事後半で記載します。

未払いの自動車税はありませんか?

以前の車検は自動車税の納税証明書の原本を添付する必要がありました。

現在はコンピューターで管理されており、きちんと支払いが済んでいると納税証明書を添付する必要が無くなりました。昔から比べると便利になったものです。

このようにコンピューター上のデータとして納税の有無が確認されるようになりましたので、逆に少しでも未納や滞納(納付期限を超えてから納付した事により発生した利子)があると車検に合格できなくなりました。

ですから税金の支払いなどはご家族に任せている方などは、念の為領収書の日付を確認するなど、滞納がないかご確認頂いた上でユーザー車検にトライすることをお勧めします。

この2点について詳しく知りたい方は以下もお読み下さい。

その日のうちに解決するのは難しい

前述の2つの条件。これに該当するとその日のうちに合格するのが難しい場合があります。

そのケースはどういった場合かを説明します。

本人に違反した記憶がない

ユーザー車検、ほとんどの場合は車両のオーナー本人が行うと思いますが、その本人が知らずにこの条件で車検に合格しないというのは、本人にその違反の記憶がないという事です。

では、それが発覚した場合、どうなるでしょうか?

「誰だ駐禁放置したのは!?」「一体いつの話なんだ!?」

と半ばパニックになりますよね。有給を取ってユーザー車検に挑戦したなんて場合だと、かなり頭に来ると思います。

現在の駐禁の制度、確か2006年だったと記憶していますが、法改正の際こんな仕組みはただの逃げ得だとか色々言われていましたね。

昔は駐停車禁止の違反をすると、車のバンパーやグリルに黄色の大きなタグを付けられて、それを外してもらいに警察へ行かなければなりませんでした。その際、違反点数が課せられ、同時に反則金の支払いも命ぜられるという仕組みでしたが、現在は全く違いますね。

ステッカーが貼付され、支払いさえすれば違反点数は逃れられるような仕組みになっています。

こんなことはなかなか起きないとは思いますが、いたずらで駐禁を切られた車のステッカーを誰かが剥がして捨てた。こんな場合、車のオーナーは駐禁を切られたことに支払い命令やそれらの通知が来るまでは気づきませんね。

同じことを車を貸した方やご家族がしたとすると、どうなるでしょうか?

まず「誰がやったのか」に始まって「誰が責任取るんだ」となってきます。

車検に来ているその場でそんな事を言っていても、夕方で車検は締め切られる訳ですから刻一刻と時間は過ぎていく訳です。また誰が責任を取ろうと、支払いを済ませ、それを証明する以外に車検に合格する術は無い訳です。

駐禁の場合、責任の所在は当然の事ながらその違反をした運転者にありますね。しかし運転者へ責任の追及が難しい場合、車の使用者が責任を負う必要があります。

仮に取り調べを受ける事になり「誰が運転してたのか知らないから自分の責任ではない」が絶対に通用しない仕組みになったという事です。

まぁ反則金が痛くも痒くもない方にとっては「反則金なんていくらでも払うよ。金払ったら点数引かれないからいいよ」と割り切れる、なんだかどこでも停め放題みたいな仕組みになったとも言えますが、お金持ちほど無駄な金は払わないと思うので、そういった方は少ないでしょう。

過去には「駐禁は逃げ切れる、逃げきれない」の話を巷でよく聞いたと記憶していますが、今はそれが車検でストップがかかる掛かる状態になったので、違反者が逃げ回って責任を逃れる、得をするような仕組みでは無くなったという事ですね。

それは良いとしても、車検に来て知らないうちに自分の車が駐禁を切られて支払いをしていないとなれば冷静にはなれませんし、支払い手続きを済ませるために奔走しなくてはなりません。

まずは管轄警察の窓口にて納付書の再交付申請、その後支払い手続きとなりますから、余程陸運局と警察が近いなど条件が整わなければその日のうちに解決するのは難しいでしょう。

再交付、支払いについては各管轄警察によって手続きが変わる場合があると予想されますので、こういった状況になったらまず管轄警察へ連絡しどうすれば良いか聞くのが一番早いでしょう。

自動車税の滞納は金利も含めての話

次に自動車税の滞納について詳しく説明します。

自動車のオーナーに毎年課せられる自動車税の納付。これは各県が4月1日の時点でナンバープレートが付いている車に課す税です。

ちなみにナンバープレートが付いているかどうかによりますので、車検が切れたまま放置している車両でもナンバープレートが付いてさえいれば必ず支払う義務があります。

支払い期日は翌月の5月末日です。

ここから1日でも過ぎれば、金利が発生します(そうでもないという意見も世間ではあるようですが、ここでは厳密な支払い期限を基準に話をしています)。

これまで見てきて一番多かったケースは「支払いが若干遅れたが支払った」という事で車検を受けたが最後に滞納ではねられるケースです。

コンビニ等での支払いで期日を超えたが払った。しかし滞納金についてはコンビニでは計算することが出来ませんね。ですから、払った時点で滞納があり、延滞金がすでに課せられている場合は後日発覚する事になります。

国から滞納分の督促状を受け取る前に車検を受ける事になれば、そのデータはリンクしている訳ですから当然該当車両は税金を完納出来ていないという扱いとなり、車検に合格出来ない、となる訳ですね。

ですからご自身で自動車税の支払いと管理していない、ご家族の方に任せているなどの場合は、ユーザー車検を受ける前に支払った日などについて確認しておくと良いでしょう。

さいごに

いくら事前にきちんと準備したとしても、こんな事で落とされたらまさに時間の無駄、非常にもったいないですよね。

とにかく、ここに記載した条件に該当する車両は車検に合格出来ませんのでくれぐれもご注意下さい。