ドアの窓ガラスが突然落ちた!こうならないようにするための予防策があります!

経験のない方でも一度は聞いた事があるのではないでしょうか。運転席ドアは一番開け閉めが多いので最初に落ちる可能性が高いような気がするのですが、突然落ちるのは意外と助手席だったり後ろのドアのガラスだったりします。

なぜガラスが落ちるの?

ほとんどの車の窓ガラスは「レギュレター」という窓ガラスを並行に上下に移動させる部品と、それを回す「モーター」の二つの部品で構成されています。

モーターが壊れると、窓が途中で止まったり、スイッチを押しても全く動かないという症状になりますが、レギュレターの故障の場合は「ストン!」と一番下まで窓ガラスが下がって(落ちる)隙間に入り込んで戻ってこなくなります。ほとんどの車は手で引っ張り上げようにも、摘み出せるような隙間もなく途方に暮れるのが常です。

レギュレターはワイヤーを使って窓を引っ張り上げたり下げたりしています。

このワイヤーが切れるか、ワイヤーを張るために「コマ(滑車みたいな物)」が付いており、その中心部にある軸が折れてワイヤーが緩んだりしてガラスが落ちます。

原因は?

基本的にはワイヤーその他構成部品の劣化が原因ですが、それだけとは言えない場合が多いです。

ワーゲン車は特に多い

これまでの経験上、フォルクスワーゲンに関してはこのトラブルが一番多い気がします。ゴルフなんてすべての世代のレギュレター交換をした事があるんじゃないかという程、しょっちゅう交換している気がします。

ガラスランの抵抗が大きくなる

窓ガラスを下ろして、ガラスがスライドする部分を一度見て下さい。

ちょうどガラスと同じ厚みの隙間をガラスが上下しているのがわかると思います。このゴムのシール性で雨水がドア内に侵入するのを防ぐ役割をしています。

しかし、この隙間には雨水によって受けた汚れや、それまでの砂埃などが水で流されて蓄積し、抵抗がだんだん大きくなってきます。

買った当時より、窓の上げ下げの時間が長くなってきたと感じたことはありませんか?これはその部分の抵抗が大きくなっており、ガラスを動かすのに大きな力が必要となっている証拠です。

その抵抗値を下げる事が最大の予防

重いものを一生懸命動かそうとすると、必ずどこかに無理がかかっています。無理して重いものを運ぶと腰を痛めたりするのは人間も同じですね。ですからガラスが軽く動くように日頃から気をつけていれば良いだけです。

予防にはシリコンスプレーを

これは効きますよ。ほんとに効きます。

ただ、潤滑作用があれば何でも良いわけではありません。

クレ556とかはダメなの?

あまりお勧めしません。まず基本的にゴムを痛めるってのと、ベタベタ感の質がシリコンスプレーと比較すると全然違います。

塗りすぎは汚れの再付着の原因ともなる

シリコンスプレーだからといって、ベトベトになるまで吹きまくるのはまた考えものです。

隙間にスプレーしながら下から上へシューッと吹き付け、窓ガラスを上下させてみて下さい。それだけでこれまでの動きとは全然違う状態である事に気づくでしょう。

一回でベトベトにするのではなく、月に一度、コンビニに寄ったついでや、ちょっと人を待つ時間なんかを使って時々吹き付けておけば安心です。隙間時間を使ってやればOKです。

これひとつで数万円の出費を抑えれる

レギュレター交換、部品代も合わせて2万から3万くらいはかかると思います。しかしこのシリコンスプレーの値段、とても安いと思いませんか?

[wpap service="with" type="detail" id="B003P18FB2″ title="KURE [ 呉工業 ] シリコンスプレ- (420ml) [ For Mechanical Maintenance ] 潤滑・離系剤 [ 工具…"]

たったこれだけのお金で数万円の出費を避けれるのであればやらなきゃ損ですね。

ただ気をつけて頂きたいのは

「シリコングリス」はダメですよ! 

グリスはグリスです。練り歯磨きみたいな感じのものだと体積もありますし、前述の汚れの再付着を呼ぶ可能性も高いですから、必ずシリコンスプレーを使うようにして下さい。

とにかく覚えておいて頂きたいのは「ペースト状のやつはダメ」です。

さいごに

もし窓が落ちたら、相当詳しい、器用な人でないとその場で自力で窓を上げるのは難しいと思います。もし落ちたらとにかく慌てない事。

まぁそういうトラブルは「何でよりによって雨の日に。。。」なんてタイミングで起こる事が多いですが、とにかくコンビニを探すなどしてビニール袋を購入しドアの上から被せるとか、とりあえずは外からガムテープで応急処置をするなどして修理工場へ向かいましょう。

一時的に窓を上げて、部品が入荷するまでの応急処置をしてくれると思います。

そうならないためにも「シリコンスプレー」の予防策、ほんとにお勧めですよ!

関連記事(一部広告含む)