せっかく取り付けた電装品が動かない時に原因をチェックする方法
電装品が動かない場合の原因出し
自分で電動品の取り付けをされる方にとって、電装品の買い物もとっても楽しいですよね。購入したらすぐにでも取り付けたいし、無事に動作するのを確認して楽しみたいという気持ちはとても良くわかります。
しかし、毎回うまく行くとは限りませんね。慣れるまでは失敗も多いかと思います。キーをオンにして動かなかった時の、あのショックは味わいたくないもんです。
今回は電装品に限って、動かない場合の原因出しの方法をまとめたいと思います。
基本的にはモノのせいにするのは最後
最近は中華製の製品が増えています。信用できない商品も多いですし配線やモノの作りの精度は不安になるような製品が多いです。
取り付けて動かなかった場合、ムカッときてますから「これもともと壊れてるんじゃないのか?」と思ってしまいがちです。でもここはグッと我慢して、そう考えるのは最後まで取っておきましょう。
切り分けが大切
車の修理では基本的に共通する部分ですが、単独で動いているものの方が少ないのが車です。それぞれの部品は他の部品と複雑に絡み合って機能しています。
電気、電装品の場合もそうですね。シガーソケットに突き刺すだけの室内灯なんかも実はそうです。単独で動いてると思いがちですが、シガーソケットから電気を取っているんですから、シガーソケットと連動していますね。
またシガーソケットも単独でない場合が多く、最近の車はシガーソケットのヒューズを他の電気部品と共用としている車も多いです。
まずは電気が来ているか
基本中の基本ですね。電源取り出し部にちゃんと電気が来ているかどうかの確認です。
シガーソケットから取り出す場合
シガーソケットに電気が来ているかは、テスターをソケットに突っ込んで+端子に電気が来ているか見るのですが、周りのマイナス部分にテスターが接触してショートしてしまうリスクもあります。
最近はこの手のライトを付けている方も少なくなったと思いますが、こんな感じで挿すだけで点灯するライトを持っていれば、ソケットに挿してキーをオンにすればすぐに電気が来ているかどうかは判別可能ですから一番簡単です。
とにかく「ソケットにつないで電気が確認できれば良い」というだけですから、別にライトでなくてもUSB電源取り出しでも構いません。
私はこのソケットを愛用していますが、トラブルが起きたことは一度もありませんので結構おすすめですよ。これまでに2個買ってた事にびっくりしましたが。
このタイプは差し込むとLEDランプが点灯するタイプですので電気が来ているかの確認も出来ます。ライトが無いタイプでもスマホ繋いでチャージするか確認出来れば動作している=電気は来ているという事になりますね。
配線から分岐して電源を取り出している場合
この場合は「電気を取り出した元の配線」と「電気を取り出した後の配線」との両方をテスターでチェックします。
テスターをお持ちでない、どのテスターを使えばよいのかわからないという方は以下記事をご一読下さい。
電気が来ていたら
取り出した電源の配線にちゃんと電気が来ているにも関わらず電装品が動かないといった場合は、マイナス線の接続不良のケースが多いです。
アースを接続をチェック
電源系のトラブルでは、アース不良もよくあるパターンです。
一番確実なのは、純正の配線がアースされているところへ電装品のアースも取るべきなのですが、配線が無駄に長くなったり面倒だったりと色々ありますね。
車の電装品の電気配線は、乾電池で動く電化製品と基本的には構造は同じで、プラスとマイナスがしっかりと接続されている必要があります。
基礎的な話は以下の記事にまとめてありますので、気になる方はご一読下さい。
プラスの電源が取れていて、アースもきっちり落ちているのであれば、その配線を使って何か電装品を動かせば必ず動くはずです。このテストにもテスターが一番有効なので、くるまいじり、特に電装系をやろうと思われる方は出来ればテスターは購入しましょう。
アースも問題ない場合
ここで初めて「取り付けた電装品自体が故障している可能性」が疑われます。
冒頭で書いた「シガーソケットに電気のつくものを接続してチェックする」この方法が一番簡単なのですが、取り出した配線を使って電装品のチェックをしたいと思っても、テスト用で使うような他の電装品が無いなんて方も多いでしょう。
その場合は、こういった物を使えば簡単です。
本来であればシガーソケットを増設するための道具なのですが、ご覧のように電源を取り出すのにソケットのおしりに配線が出ています。このプラス側を取り出した電源へ、アース側をアースを落としている配線に繋いでみて、ソケットに何か電装品を挿して動けば配線は問題ないという訳です。
エレクトロタップで分岐している場合
この場合は、エレクトロタップのカシメがしっかり出来ていなかったり、配線のサイズが合っていないエレクトロタップを使っていたりすると電気が来たり来なかったりするような場合もあります。その時はエレクトロタップをしっかり持って配線を切らないように気をつけてゴニョゴニョと動かしながらテスターでチェック、電気が安定した状態で取れているかをチェックした方が良いと思います。
ここまでのテスト、原因を切り分けて分析してみて動かない場合は、ほぼ間違いなく取り付けようとしている電装品が故障しているといえるでしょう。
おわりに
なんだか回りくどいと思われるかも知れませんが、原因出しをする際はこんなもんです。結局一つずつきちんと調べる方がトラブル解決の近道になりますし、あの可能性もあるしあの可能性もあるし・・・といった具合で悩まなくても良くなりますので、もし取り付けた電装品が動かなかった場合は、こんな感じで虱潰しにチェックしていって下さい。
問題が解決できると、結構気持ちいいもんで、なかなか爽快です。こういった問題を解決していくことでスキルはぐんぐん上がっていきますので、問題が発生したらイライラするのもわかりますが、その問題を是非楽しんで下さい。