【Arai】ヘルメットが臭い!そんな時は分解してすぐに洗いましょう【RX7 RR5編】

ヘルメットは使っていくと、どうしても臭くなっていきます。特に夏の暑い日のロングツーリングの帰りなんかはヘルメットの中は汗でびっしょり、それが乾燥するとインナーの生地やスポンジに染み込んだ汗から雑菌が繁殖して、それがニオイの元となります。

そのまま被り続けても良いのですが、Araiのヘルメットは洗えるように出来ていますので、ニオイや汚れが気になりだしたらすぐに洗いましょう!

分解前に構造を理解しましょう

すぐに分解して洗いたいのはヤマヤマでしょうが、まずはヘルメットの内装がどのような構造になっているのか、しっかりとチェックしてから分解するようにしましょう。

構造がわからないまま「多分ここ取れるな」なんて感じで力技でやってしまうと、取付部を破損してしまって元に戻らないなんて事にもなりかねません。

Arai RX7 RR5で取り外せるのは6つのパーツ

記事トップの画像で確認できますが、Arai RX7 RR5の場合は以下6つの部品が取り外し可能です。

  • システム内装(頭頂部) 1つ
  • チークパッド 左右各1
  • ストラップカバー 左右各1
  • システムネック 1つ

これら各部品がどのように取り付けられているのかを見ていきましょう。

システム内装の構造

ヘルメット内部で頭蓋骨を全体的に覆っているパーツです。

取り付けは4つのボタン(クリップ)で止められているだけで、ボタンの根本付近を持って剥がす方向に動かすと簡単に取り外す事ができます。

4つのボタンは以下の赤丸で囲った位置にあります。

前側に2箇所のボタンがあり

後ろ側にも2つボタンがあります。

このボタンがヘルメット本体の白いボタン受けの穴に入って止められています。

この穴に黄色の部分が入る形で止まっていますので、ボタン根元付近を持って引っ張ると簡単に外れる構造になっています。

チークパッドの構造

RX7 RR5のチークパッドは、リア側で引っ掛けて(リア側の爪が刺さった状態で)フロント側で止められています。

まずは外した状態を見たほうが、構造が理解しやすいと思います。

爪の部分の布を剥がしてみると

チークパッドの後ろ側にこのような差し込むための爪があります。これをヘルメット内の隙間に刺すような感じで取り付けられています。

逆にチークパッドの前側は以下のような構造です。

後ろ側より小さな爪があります。これがヘルメット本体の爪の受け部に引っかかって止まっています。

取り付けは後ろ側の長い爪を奥まで刺した状態で、前側を押し込むとパチンと止まるようになっています。

ストラップカバーの構造

チークパッドが取り外された状態だと、ストラップカバーが丸見えになっていると思います。

ストラップカバー上部に黄色い部分がありますが、この黄色い部品の裏側に突起部があり、それがストラップ固定部にパチンとはまっているだけです。

取り外し前

取り外し後

システムネック

システムネックはヘルメットの一番下の部分、首の周りにある部品のことです。ヘルメットを下から見た際に見える部分と以下部品の画像を見比べると、どの部品か簡単に判断出来ます。

取り外した状態がこちら

3箇所あるツメを引っ掛けて、ヘルメット本体に止まっているだけです。

取り付けの際に間違えないように、ヘルメット本体には爪の位置がわかりやすいように目印が入っています。

取り外し方法は後述しますが、無理やり引き抜くのではなく回転させると簡単に取り外せるような構造になっています。

取り外し可能部の構造は以上です。

では取り外していきましょう。

各パーツの取り外し方

構造が理解できればあとは簡単、サクッと取り外していきましょう。

①チークパッドの取り外し方

チークパッドを取り外す際は、チークパッドと一緒に止まっているパーツがありますので少々注意が必要です。

以下の手順でチークパッドを取り外します。

  1. システムネックの突起部を外す
  2. チークパッドを前側から引き起こす
  3. チークパッドを引き出しながらストラップを抜く

以上です。

1.システムネックの突起部を外す

画像のようにシステムネックを少しめくると、チークパッドの角の黒い部分にひっついているように見えると思います。

実はこの部分はシステムネックの端にあるプラスチックの突起部が刺さっているため、パッと見はひっついているように見えるという訳です。

無理に手前に引かないように、刺さっている方向に向けて樹脂の爪を抜き取ります。

このように簡単に外すことが出来ました!

2.チークパッドを前側から引き起こす

これはヘルメットの内側から手を入れてアプローチする外し方が簡単に外せます。

画像のように、ちょっと後ろ方向へ力を掛けながらチークパッドを引き起こすイメージです。

力任せに引き起こすと爪の部分が破損する可能性もあります。

力のかかる方向を間違えなければ簡単に(若干の力は必要ですが)外れますので、取れにくい場合は前後に動かしたりしてみて下さい。

パコッと外れたらこのような感じになります。

あとは引き抜くだけ。

3.チークパッドを引き出しながらストラップを抜く

あとはスルスルとチークパッドを引き抜きます。

②ストラップカバーの取り外し方

チークパッドが外れたらストラップカバー取り付け部が見えますので、根元についている黄色の部分を引っ張って外します。

ストラップカバー画像の上側についている黄色の部分を取り付け部から引き起こすと外れます。

取り付け部が外れたら、カバーをストラップから抜き取ります。

この際注意したいのが左右どちらのストラップカバーかを覚えておくことです。

画像左側をよく見ると、黒い合皮のカバーが短いのがわかると思います。こちらが左(金属の止めがついている側)のストラップカバーです。

③システムネックの取り外し方

構造のところで少し触れましたが、システムネックを取り外す際は引き抜くのではなく、回して外します。

システムネック前部を見ると、黒いプラスチック部分があり、それがヘルメットの口元の方へ刺さっています。

この黒のプラスチックを引き抜きます。

左右ともに引き抜いた後の画像です。

樹脂部分を引き抜いたら、ヘルメットを反対に向けてシステムネックをしっかりと持ちます。

この状態からヘルメットをしっかりと押さえて、システムネックを反時計回りへ回す方向へグッと力を入れるとロック部が外れて回りだします。

ちょっとわかりにくいですが、後ろ側のセンターがずれているのがわかると思います。

このまま回転させていくと、90度くらい回したところでスッと手前に抜けます。

④システム内装の取り外し方

前述のように4つのボタンを外してシステム内装をヘルメット本体から取り外します。

赤丸の裏にあるボタンを引き抜くだけで簡単に取り外せます。

ボタン取り外す際、出来るだけボタンの付け根の部分を持って取り外すようにしましょう。

以上で全ての部品が取り外せました!

ヘルメット各パーツの洗い方

取り外したそれぞれのパーツの洗い方です。正解はないのかも知れませんが、それぞれにダメージを与えない洗い方を考えて自分なりにやっている方法ですから参考にされる方は自己責任でどうぞ。

チークパッドの洗い方

チークパッドは、カバーと本体とに分割することができます。

チークパッドのカバーはこのように後ろ側から外すことができます。

カバーをすべてめくると、ストラップを通す穴の部分が残ります。この穴の部分は四角い形をしていますので、これを裏から表へ通して抜きます。

これを画像のように四角部分の向きを変えれば反対側へ抜いて取り外すことができます。

外したチークパッドのカバーは他のパーツと一緒に洗濯機で洗います。

カバーの洗い方、洗濯機の設定については、他とまとめて後述します。

チークパッド本体のスポンジ部分の洗い方

チークパッド本体にあるスポンジ部分は、スポンジが接着剤を使って取り付けられているので、長時間のつけ置き洗いなどは接着材が剥離する可能性もありますので、短時間で作業を終わらせたほうが良いでしょう。

画像のチークパッドはクァンタムJのものですが洗い方は基本的には同じです。

まず最初にぬるま湯でさっと流したあと洗剤を使うのですが、私はハンドソープを使っています。

用途が違う洗剤ですが、汚れ落としの能力が高いので資生堂の薬用ハンドソープを使うようになりました。

実は、以前はシャンプーを使って洗っていたんです。

自動車整備の仕事をしている時から愛用していますが、バイクの場合だとチェーンのメンテなどで汚れた手も、このハンドソープだと結構綺麗に落ちますのでオススメです。

最初の一本、ボトル入りの商品を薬局で調達します。そのボトル入りを使い切ったらこの詰め替えを買うと良いです。

2リットルも入ってこの値段なのでほんと激安です。整備の仕事場で使うと1日に何度も手を洗いますが、それでも楽に1年は持ちますよ。

洗い方は押し洗いです。ゴシゴシ擦ったりすると接着剤が剥がれてしまう可能性がありますので、ここは押し洗いのみで洗います。

終わったら洗剤をしっかりとすすぎます。洗剤が残った状態だと、接着剤に影響が出る可能性がありますので、すすぎはしっかりと行うようにしてください。

チークパッドカバー、システム内装、ストラップカバーの洗い方

この3つは基本的に縫い合わせで作られていますので、私は洗濯機を使って洗っています。

システム内装の頭頂部のスポンジは接着剤が使われているのですが、この洗い方で何度も洗っていますが剥がれたりはしていませんので、システム内装もまとめて洗濯機で洗っています。

洗濯機の設定

お使いの洗濯機によって名称は変わると思いますが、女性の下着などを洗うモード、おしゃれ着洗いモードで洗います。

乾燥機付きの洗濯機の場合は乾燥は無し、脱水まで洗濯機で行います。

脱水が終わったら、直射日光を避けて風通しのよいところで乾燥させます。

システムネックの洗い方

システムネックは、一部に合皮が使われていますので洗濯機は避けます。

画像の赤丸で囲った部分が合皮です。

この部分を雑に扱うと、恐らく表面の合皮の部分が剥がれてくることになると思いますので、この部分を洗う際は力をかける方向に注意して下さい。

基本的に、チークパッドの洗い方と同じようにハンドソープとぬるま湯を使って押し洗いをすれば問題ないでしょう。

こちらも長時間のつけ置きなどは避けたほうが良いです。

すすぎの後の脱水は構造上、手で絞る訳にはいきませんので、出来ればタオルなどを押し当てて水分をある程度抜きます。

押しても水が出ないようになれば、他の部品と同じように直射日光を避けて、風通しのよいところで乾燥させます。

洗い方は以上です。

取り外したパーツの組み付け方

洗ったパーツが全てしっかり乾燥したら、今度は元どおりに組み付けですね。

順番は好きなように組めば問題ないかと思いますが、私は以下の順番に組むようにしています。

  1. システム内装
  2. システムネック
  3. ストラップカバー
  4. チークパッド

ほとんどのパーツは取り外した状況の逆の手順で取り付けていけば問題ありませんが、RX7 RR5の場合、チークパッドの取り付けには若干注意が必要ですので、しっかり画像を確認して取り付けて下さい。

システム内装の取り付け方

前後の向きに注意して(間違えようがないとは思いますが)取り付けます。

白いボタン受けの部分にシステム内装の黄色いボタンを取り付けます。

位置は画像の赤丸の位置、計4箇所を止めます。

システムネックの取り付け方

ヘルメットを底から見ると3箇所の目印があります。この部分にシステムネックの爪部が合うように取り付けて下さい。

取り付けは位置を合わせて、しっかりと押し込むと固定されます。

押し込む際は、最初は真ん中を押し込んで、次に左右を入れていく感じでやれば簡単です。

中心の位置合わせは、ヘルメット最下部のゴムの部分にうっすらと中心の線が見えますので、そこを目印にするとセンターが出しやすいです。

画像のような感じで、システムネックの中心とヘルメットのゴム部の中心を合わせて取り付けると良いです。

少々ずれても、外す際にやったように回転させることが出来るのであとで修正出来ます。

ストラップカバーの取り付け方

取り外しと逆の要領で取り付けるのですが、取り付ける場所を間違えないようにしましょう。

画像左が左側ストラップのカバーです。

ストラップの短い方、金属がついている方ですね。

ストラップの長い方は右側です。カバーの長いほうが右です。

チークパッドの取り付け方

チークパッドを取り付けるには、各部が適切な位置に収納されている必要がありますので、注意して取り付けて下さい。

緊急時のチークパッド取り外しストラップの位置

RX7 RR5のチークパッドには、緊急時にチークパッドを取り外すためのストラップが付いています。

このオレンジのストラップが緊急時に使用するストラップです。

これは、ヘルメットを被った状態でもチークパッドを取り外せるようにするためのストラップです。

このストラップは、画像のようにチークパッドのカバーの穴の部分から下向きに出しておく必要があります。

緊急時とはどんな状況か

緊急時とは、交通事故や転倒事故などですね。ライダーが意識がない状態、動けない状態だと救急隊員がヘルメットを脱がせる必要がありますが、頸椎へのダメージがあることを想定すると、出来るだけ首を動かさずにヘルメットを脱がせる必要があります。

そういった緊急時に、救急隊員がこのストラップを引くことによって左右のチークパッドを外す、するとヘルメットの中で頭がある程度自由に動く状態になります。これで安心してヘルメットを脱がすことが出来るという訳です。

試しに一度チークパッドを外した状態でヘルメットを被ってみて下さい。そうすれば顔が全然固定されないことがわかります。さすがArai、素晴らしい作りですね。

私は南海部品で購入したのですが、購入時に受けた説明ではほとんどの救急隊員はこの緊急時のベルトの存在を知っていると聞きました。こういった部分もRX7 RR5を購入することに決めた理由でした。

チークパッドの取り付け

前述のようにオレンジのストラップが正しい位置から出ている状態でチークパッドのカバーをセットします。

チークパッドをヘルメットに取り付ける際は、チークパッドの穴にストラップを通して、以下の画像、赤丸の位置に爪が入るようにセットします。

この画像はヘルメット右側の写真です。

取り付けの際は

後ろ側を差し込んでから前側で固定する

感じです。この隙間にしっかりと奥まで爪を入れて、チークパッドの前側を押さえると「パチン」と入って取り付け完了です。

オレンジのストラップが下側にちゃんと出てくるようにして取り付けて下さい。

このようにオレンジのストラップが丸見えの状態になっていると思います。

これを、後ろ向きに移動してチークパッドとシステムネックの間に入れます。

最後に、システムネックの端の樹脂部をチークパッドの黒い三角のポケットの部分に差し込んで終了です。

オレンジの緊急用ストラップですが、画像のようにシステムネックを少しめくればオレンジ色がしっかりと見える状態にしておくと良いでしょう。

あまり出し過ぎるとちょっとかっこ悪いですし、隠しすぎるともしもの時に救急隊員が「あ、これは取り外せないタイプだ」と勘違いしてしまう可能性があります。

ですからもしもの時を考えて「普段は見えないけど、ちょっとめくるとすぐに見える」ところに設置しておきましょう。

以上でヘルメットが元どおりに戻りました!

臭い予防に効果的なパーツ

面倒な作業ですが、綺麗に洗ったあとのヘルメットは快適です。

ですが出来ればあまり頻繁にはやりたくない作業ですし、毎週末ツーリング三昧なんて時は洗えても乾かす時間がないなんて事にもなりかねませんね。

出来るだけ洗う回数を減らすために効果的なグッズがあります。私が使っているもの、オススメの方法を記載しておきます。

ヘルメットインナーキャップ

これを使いだしてからと使う前とでは、臭くなりだすのがだいぶ変わりました。

夏のツーリングでは、ほんと汗だくになりますよね?

どうせビチョビチョなんですから、インナーキャップを洗って乾かさなくても同じこと。その都度洗えばいいんです。

ツーリングの際は道の駅で休憩する方が多いと思いますが、その際にこのインナーキャップをパッと脱いで水洗いするんです。硬く絞ってまた使うので濡れたままかぶることになりますが、洗う前もビチョビチョだった訳ですから、汗でビチョビチョのものをかぶるよりは、たとえ水洗いでも洗ったものをかぶるほうが気持ち的に楽ですよ。これはほんとオススメです。ツーリング好きなら絶対に持っておきたい商品です。

予備のインナーパーツ

実は私は全てのインナーパーツの予備を持っています。予備というか、洗い替えとして使うためです。

全部揃えるとそれなりの値段になりますが、これは靴と同じで、同じ靴をずっと履き続けるよりは数足の靴をまんべんなく使っていく方がヘタリ具合が違うのはご存知かと思います。

1セットしか持っていなければ、洗って乾かして組み立ててと全てが終わるまではヘルメットが使えないって事になりますが、予備があれば「ちょっと臭いな」と思ったらすぐに入れ替えて快適なヘルメットに早変わり。

外した内装を洗って乾かしている間もヘルメットは使えますし、臭くなったらまたすぐ交換して外した方を洗えば済む話なんで、ヘルメットの嫌な臭いから開放されますよ。

1万円ほどで全てのインナーの予備を揃えることが出来ると思いますので、先のインナーキャップと洗い替えのインナーパーツを持っていれば、特に夏場ですが同じものをずっと使うよりかなり快適なツーリングになります。

もし購入される際はサイズに注意してください。内装を取り外した際に各パーツにタグがありますので、そこで自分のインナーパーツのサイズが確認できます。

おわりに

全ての作業が終了したあと、ヘルメットを被ってみて下さい。臭かったヘルメットが快適なヘルメットに変わっていませんか?

洗って乾かして、乾いたらまた組み直してってのが意外と面倒で、もし予備の内装が無ければ私も頻繁には洗わないかもしれません。

少ない休みで予定を立てて行くツーリング、出来るだけ快適に行きたいもんです。

「やっぱヘルメットが臭いなあ」なんて頻繁に感じるようだと、走っている時の集中力も落ちる訳ですから、転倒や事故などの確率も上がってしまうとも考えられますね。

そんなくだらない理由で起きるかもしれない面倒を避けるためにも、こういったヘルメットのメンテナンスは非常に重要ですよ!

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