ハイブリッド車でユーザー車検を受けるには「メンテナンスモード」が必須です

ユーザー車検を受ける際「排気ガス検査」をしなければいけない場面がありますが、ハイブリッド車でエンジンが止まってしまうと当然排気ガスが出ませんので検査が出来なくなります。それを避けるために検査ライン上で「メンテナンスモード」にセットして、エンジンが止まらないようにしなければいけません。

初めて操作すると何故か上手くいかないのですが、数回練習すると簡単に出来るようになりますので試してみて下さい。

メンテナンスモードのやり方

メンテナンスモードにセットする方法は、以下の動作を60秒以内に終わらせます。

  1. 車に乗り込んで、ブレーキを踏まずにスタートボタンを2回押す
  2. アクセルを2回全開にする
  3. 左足でブレーキを踏みっぱなしにする
  4. シフトレバーをNに入れる
  5. アクセルを2回全開にする
  6. シフトレバーをPにする
  7. アクセルを2回全開にする
  8. エンジンが掛かったら左足をブレーキから離す

手順は前述の通りですが、最初は上手くいかないと思いますので、成功させるコツを記載します。

アクセル操作のコツ

アクセルを操作する際、こうした方が成功するというやり方は

普段の運転のように、軽く右足をアクセルペダルに乗せるのではなく、足を離した状態から一気に底に当たるまでアクセルを踏み込むように操作する

これがコツです。思いっきり(力一杯)踏み込む必要はありません。

ただ足をペダルから離した状態からアクセル全開まで踏み込むように操作するだけです。

これは、恐らくですが「アクセルペダルの踏み込み量ゼロ位置」から「キックダウンスイッチが押された」をアクセル操作一回としてコンピューターが判断していると思われます。

キックダウンスイッチとは?

最近のCVTのオートマだとまた違う話なのですが、5速オートマ、6速オートマなど「ギアがあるオートマ」の場合、走行中にアクセルを底まで踏むと、ギアを1速落としてグッと加速するのをご存じかと思います。

この仕組みを「キックダウン」と呼ぶのですが、それを意図的に行うためにアクセル全開位置にスイッチが付いており、これが押されると現在使用中のギアより1速(だけとは限らない)低いギアを選択して、エンジン回転数を上げてしっかり加速出来るようにする仕組みです。このキックダウンを作動させるためのスイッチが「キックダウンスイッチ」です。

ブレーキは左足で踏みっぱなしにする

既に記載していますが、前述の3番以降はシフトレバーを2回操作する必要があります。

シフトレバーを動かすたびに足を離して、その都度ブレーキを踏んでシフト操作をしても良いのですが、正直面倒です。

踏みっぱなしで操作すると、慣れれば初めて乗る車でも、ほんとに簡単にメンテナンスモードにセット出来るようになります。

ですから、左足でブレーキ踏みっぱなしにしながらシフト操作、アクセル操作がスムーズに出来るように練習してみて下さい。

軽く踏んでいると、アクセル操作の際にブレーキが緩んだりしやすいので、ブレーキは思うよりしっかりと踏み込んでおいた方がやりやすいです。

いつもよりシートの位置を前に移動して、背中を背もたれにしっかり当てて左足でグッと踏ん張るようにするのがコツです。

メーカーによる違い

ニッサン、ホンダ、トヨタと各メーカーそれぞれハイブリッド車を販売していますが、このメンテナンスモードに入れる方法は、どのメーカーも同じにしているようです。

ただ、私が知らないだけなのかも知れませんので、上記方法で出来なければ「メーカー名、車種名、メンテナンスモード」でネット検索して調べて下さい。

購入した販売店に聞いても教えて貰えるかも知れませんが、販売店の立場は「車検を当社で受けて欲しい」というのが基本かと思いますので若干聞きにくいかも知れませんね。

おわりに

ユーザー車検当日に、初めてこの操作を行なって失敗する、出来ないなんて事になると車検場で緊張してしまうことになります。

ですから車検を受ける予定日の数日前には、何度やっても失敗しないように練習しておきましょう。

一度成功すれば、次からは目を瞑ってでも出来るような作業で「なんだ簡単じゃないか」となりますから、何度か繰り返しやってみて、いつでもメンテナンスモードに入れれるように練習しておきましょう。

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