バッテリーが上がった!ブースターケーブルのつなぎ方
故障が非常に少ない現代の車でもバッテリーの消耗には勝てません。また今の車は明らかに昔の車より電装品が多く、車に必要とされる電気の量が多いのも事実です。そんな時にあると便利なブースターケーブルですが、どうやって繋いだら良いのでしょうか?
お互い同じ端子に繋ぐこと
ここが一番重要です。これ間違うとコンピューターをぶっ飛ばしたりメインヒューズが飛んだりと色々大変な事が起こる可能性大です。
とは言っても、慣れれば別になんて事ない作業です。ですが、指差し確認は必ず行うようにしましょう。それだけでミスを避ける事ができますよ。
接続方法
ここに記載する点さえ間違えなければ大丈夫ですから、しっかりと確認しましょう。
ここではストーリーを書く
- プラス線は赤色の線です。赤色の線を使ってプラス端子に接続します。
- マイナス線は黒色の線です。黒色の線を使ってマイナス端子に接続します。
- 元気な車のプラス
- 元気がない車のプラス
- 元気な車のマイナス
- 元気がない車のマイナス
4つめの最後の手順で、接続の際にちょっとパチッ!と火花が飛ぶ場合があります。
注意点
ここでいくつかの注意点を書いておきたいと思いますので、しっかりと読んでから作業して下さい。
車は大きな乾電池
ご存知の方も多いかと思いますが、車の電気の流れは大きな乾電池のような感じでイメージすると良いです。
配線に電気が来ている、その電気はプラスですが、マイナスはボディ全体がマイナスです。
誤解を恐れずに思い切りわかりやすく言うと、配線が乾電池のプラスで、反対の乾電池のマイナスはボディ全体がマイナス端子です。
これを理解した上で、図のようにブースターケーブルを接続します。
3番まで接続した状態では、回路が出来ていませんので感電することはありませんね。
しかし、車のボディ全体がマイナス端子ですから、4番のクランプがボディに接触すると「パチン」と電気が通ってしまいます。
マイナス端子の接続の注意
接続の際に、何かトラブルが起きるとしたらその大半は3番の接続時です。
先にも述べましたが、車のボディは大きなマイナス端子ですから、1番2番は接続した、そして3番を接続する時「4番のクランプをエンジンルームの中に置いている」状態だと、ボディのどこかに接触していて、3番を接続した瞬間に意図しないところで通電することになります。
指差し確認で間違いを回避
トラブルを避けるには、単に指差し確認をすれば良いだけです。
- プラスとプラスを繋いだ時点で、端子は間違っていないか、しっかりとクランプ が止まっているか指差し確認
- 3番を接続する際、4番のクランプがボディに接触していないか指差し確認
- 4番を接続する際、手順が間違っていないか1から指差し確認
これだけやれば、まず間違いは起きませんので安心して最後の4番を接続できます。
エンジンのかけ方
バッテリーが弱っている車よりも、元気な車の方が大きい(エンジンやバッテリーが)場合は何も気にせず普通にエンジンスタートしても掛かるとは思いますが、エンジンやバッテリーが同等の車の場合はコツがあります。
元気な車の回転数を上げる
エンジン回転数が上がると、オルタネーターと呼ばれる車の発電機の回転数が上がって、強い電気を作ることが出来ます。
この状態で弱い車のエンジンを掛ける方が掛かりやすいので
- 強い車のエンジンを掛け、オートマならシフトはP(パーキング)でサイドブレーキがしっかり掛かっていることを確認
- エアコン、オーディオはOFFにする
- アクセルを踏んでエンジン回転数を上げる(目一杯上げるのではなくエンジンを吹かす感じで大丈夫です)
- 弱い車のエンジンをスタートする
この手順でやれば簡単に掛かるはずです。
これでも厳しい場合はクランプの接触が甘いか、弱い車のバッテリーが弱りすぎている状態だと考えられます。
もしバッテリーが弱り切っている場合、なんとかエンジンを掛ける事が出来たとしても、少し走ると恐らくまた止まってしまいます。
この場合は別の車でバッテリーを買いに行って自分で交換するか、車屋さんを呼んで出張で交換してもらいましょう。
おわりに
一度経験すれば「なんだ簡単じゃないか」とすぐ慣れますが、最初の1回目は緊張すると思います。
もしケーブルを買ったら、詳しい人に隣で見てもらいながら一度練習しておくのも良いでしょう。
2000ccくらいまでなら、このケーブルで安心して繋げると思いますので、必要な方は是非!
3000cc以上、ディーゼル車はこれくらいのものを使った方が始動しやすいでしょう。