ブースターケーブルって必要?買うなら必読のブースターケーブルの選び方

今の時代、バッテリートラブルの際に最初にすべきは「レッカーサービスに連絡」なんだと思いますが、昔は近所の誰かがブースターケーブルを持ってて「ちょっとバッテリー上がったんで繋いでもらってもいいですか?」と聞いてエンジンかけてもらうなんて事が当たり前にあったような気がします。

ブースターケーブルは本当に必要か

今の時代、車にブースターケーブルを積んでおく必要があるのでしょうか?

答えは「なんとも言えない」が正直なところです。持っておきたければ買えばいいし、不要と思ったら買わなければ良いといった感じで冷たい言い方になってしまいます。

車のバッテリー依存度は上がっている

そんな風に、どっちでもいい感じで扱われるブースターケーブルですが、昔の車より今の車の方がバッテリーに依存して動作するものは増えているのが事実です。

リモコンで鍵を開けるなんて無かったですし、盗難防止装置も付いてはいませんでした。

こういった「車を使っていない状態でも消費している電流」を

暗電流

と呼びます。

このサイトは良いサイトで、すごくわかりやすく説明されています。

簡単にいうと、この暗電流が大きいと止めている間に使う電気が大きいので、毎日乗らなければバッテリーが上がってしまいます。

バッテリーを換えても換えても上がる車の修理は、まずこの暗電流の確認をします。

上記リンクで使っているテスターかなり良さそうですね。これは買おうかだいぶ悩みます。

カイセ デジタルマルチメーター KU-2600

カイセ デジタルマルチメーター KU-2600

8,380円(12/03 18:28時点)
Amazonの情報を掲載しています

今の時代メーカーがこうした動画を作って販促を行ってくれるので、使い方も簡単に学べますね。ほんといい時代になったもんだと思います。

暗電流の話はこれくらいで置いといて本題に戻ります。

とにかく現代の車は、ちょっと昔の車と比べても、待機している間に電気を使っているという事はわかると思います。

もしバッテリーが上がったら?

昔はJAFの出番でしたが、今は任意保険にロードサービスが付いている保険契約が多いので、殆どの方はそのサービスを使われる事でしょう。

まだ勤めていた頃の話ですが、お近くのお客様のバッテリーが上がったらこちらからお伺いする方が早い場合もありますが、遠方のお客様の場合はまず保険契約の内容を聞いて、ロードサービスが付いている契約であればそちらに電話して下さいと伝えると問題解決という簡単な対応になりました。

これが遠方に出かけている場合だとどうでしょうか?

もしキャンプ場でバッテリーが上がったりすると、ロードサービスを呼ぶにも来てもらうまでの時間も掛かるでしょう。

あまり想像がつきませんが、他にも場所や状況によってはバッテリー上がりのせいでかなりめんどくさい状況になる可能性もあります。

ケーブルがあっても繋ぐ車が必要

これがブースターケーブルの1番の問題なのですが、バッテリーが上がった車にブースターケーブルを積んでいたとしても、繋いでくれる相手がいなければ全く意味がありませんね。

近所の方の助けを借りれる状況なら良いですが、都会ではなかなかそうも行かないでしょう。

また、車種によってはバッテリーの位置がエンジンルーム内ではない場合もあります。

それなりに車の知識が無ければ、他人の車に繋がせてもらうのも「壊したらどうしよう」なんて考えると怖いと思います。

助ける側の立場は気持ちが良い

自分の車にブースターケーブルが積んであって、バッテリー上がりで困っている人を「繋いでエンジン掛けましょうか?」なんてサラッと言えたら「おぉ!すごい!」って感じですよね。

車のトラブルは、車のことがよくわからない人ほど困り具合が深いので、助けてあげた際に喜んでくれる度合いも大きいです。

またよくわかっていない人がブースターケーブルを持っているという事はまずあり得ないとも言えます。

「何かあったときのために」とブースターケーブルを準備している人は、オイル交換などのメンテ、バッテリーの交換時期もきちんと管理しているでしょうから、そういう方の車は基本的にトラブルが少ないです。

そんな購入するかどうかの決定ですら難しいブースターケーブルですから、買うならちゃんとした物を選びたいもんですね。

では、数あるケーブルの中から、一体どれを選べば良いのでしょうか?

ブースターケーブルの選び方

オートバックスのようなカー用品店へ行くと、結構な種類のブースターケーブルが売られていると思います。ホームセンターなどでも売っていますね。

軽自動車用と書いているものからトラック用、12V用から24V用まで色々記載がありますが、どれもあまり気にする必要はありません。

配線のタイプとクランプのタイプ

配線もクランプ部も、それぞれ2種類異なるタイプがあります。

配線のタイプ

配線の種類とは「プラス線とマイナス線が離れているか、ひっついているか」の2種類です。

分かれているタイプ

ひっついているタイプ

クランプのタイプ

クランプのタイプは、クランプ部にカバーが付いているかどうかです。

カバーなしクランプ

カバー付きクランプ

私個人的には、「カバー付きで線が分かれているタイプ」をおすすめします。

慣れれば何でも一緒と感じるのですが、慣れていない方にはこのタイプをお勧めします。

つなぐ順序は注意事項に関しては以下の記事で詳しく説明しています。

肝心なのは長さと太さ

ブースターケーブル選びで肝心なのは「線の太さ」と「線の長さ」です。

これが、ただ線が太ければ良いという訳ではなく「芯線の太さ」が重要です。

軽自動車用と書かれているものは大体50A(アンペア)程度のものが多く、表記はどうであれ軽自動車に使う目的であっても、あまりお勧めは出来ません。

それにしてもこれはちょっと安すぎますよね。

こっちの配線の方が高いってどういう事だ?と思います。

出来るだけ太くて短いものを選ぶ

何度も言いますが、表記されているアンペア数、ボルト数は「あまり当てにしてはいけない」が鉄則です。

太くて短いのが良いといっても、あまり短すぎると届かないなんて事になると使い物になりませんから、それなりに使い勝手の良い長さ、5m以内のものを選ぶと良いと思います。

太さに関しては、ある程度表記のアンペア数を参考にして、ネットで買う場合はレビューを、店頭で買う場合は現物を触ってみて芯線が太そうなものを選びます。

クランプ部のカバーはスライドするので、現物が見れるのであればクランプの握りの部分をスライドさせて、芯線がどれくらい太いか確認してみましょう。

本気のブースターケーブル

まぁ参考例にしかなりませんが、一応業務用を謳っている商品となれば、ここまで差が出るという例を見てみましょう。

こんなものや

こんなものもあります。10mは間違いなくトラック用ですね。

よく治安の悪い国やエリアで「電線を盗んで売る」なんて話を聞きますよね。要は良い電線は金属の量が多いので高価だという事になります。

ブースターケーブルも電線ですから、ちゃんとした物を作るとこれくらいの値段にはなるという良い例だと思います。

クランプの大きさにも注意

ほんとにトラック専用のものであれば、クランプのサイズもひとまわり大きいものになります。これはバッテリー周りが狭い車だと、クランプするのにてこずる可能性がありますのでご注意下さい。

まとめ

ここまでに記載した内容をまとめてみますと

  • 太さと長さが重要
  • 5m以内が良い

この2つの条件を挙げました。また余談ですがベンツEクラスのメインのプラス線、確かセルモーターに直結している極太の配線だったと思いますが、そこについているヒューズが90アンペアだったと記憶しています。マンションの配電盤に入っているようなヒューズでした。

私個人的な意見を言えば、ブースターケーブルにはその倍のアンペア数に対応するもので接続しないと、クランキング(エンジンをかけるときのキュキュキュキュ!とセルモーターが回ること)が弱いと感じることが多いです。

このような点から考えて、軽自動車の方も普通車の方も「オールマイティーに使えてそれほど高くない」ものを選ぶとすれば

こちらの商品を選んでおくと後悔はないと思います。

アルミの芯線に銅メッキされているような記述がレビューにありましたので、急な角度の曲げ伸ばしを頻繁に行うと断線の可能性が高まりますので注意が必要ですが、そんなに頻繁に使う物ではありませんので問題はないかと思います。

おわりに

私がおすすめした最後の商品、実売価格が3000円もしませんので買おうか迷っている方はとりあえず買ってみても良いかと思います。劣化するような物でもありませんので、一度買うと一生使えるような商品ですから迷うなら買っても損はないとは思います。

ブースターケーブル、今の時代持っている人が少ない分、買うといざという時に自分も周りも重宝するでしょうね。

関連記事(一部広告含む)