登録年月日と初度登録年月とは?車検証上での車歴の見分け方

朽ちたワーゲンビートル

車検証に書かれてある初度登録と登録年月日。これらは一体どういう意味なのでしょうか?この読み方が分かればその車がどういった車歴なのかが、それなりにわかる、見える部分でもありますので説明したいと思います。

初度登録と登録年月日

まずはこの説明からですね。

初度登録とは?

初度登録とは、新車で販売された年と月の表記です。これが車検証の登録年月日と同じであれば(登録年月日は日まで書いてますが)ほぼ100%新車で買ってワンオーナーの車と言えるでしょう。

例外:30年4月1日に納車されて、4月15日に売ってしまって名義変更したりすると同月だから判断出来ません。

登録年月日とは?

登録年月日とは、現在の車検証に記載されている内容が登録された日、つまり現在の車検証が発行された日を意味します。

売却などで名義が変わった、抹消されている状態からナンバーを登録したなどの場合です。

余談

抹消には「永久抹消」と「一時抹消」の2種類があります。永久抹消は車をスクラップにしてしまう際、一時抹消は「今はナンバー外すけど、また付けて(登録して)乗る車」の場合に選択します。

この記事では、中古車の流通に関しての記事ですから、「抹消」は全て一時抹消を指します。

新車から乗り続けている場合

新車で買って、現在も乗り続けている車の場合、車検証の初度登録は新車時の購入年月、登録年月日も必ず同じになります。

よく言われる「何年式」を確認するには初度登録を見るとわかります。ですが輸入車の場合はそれが一致しません。

モデルイヤーと呼ばれますが、初度登録が平成20年であっても同じ年に違うモデルが混在しています。

登録年月日が初度登録と違ってもワンオーナー車の場合もある

新車で購入した車を乗り続けており、途中で他府県に引越しをした。その際車庫証明を新たに取得しナンバーを変えた。またはナンバープレートが気に入らず途中で変更した。

このような場合は一度も乗り換えていなくても初度登録と登録年月日が一致しなくなります。

要は新車時に車検証を発行した年月が初度登録、その後何らかの形で新たに車検証が発行されると登録年月日が変更されるという訳です。

少し前までは確認できたが

個人情報保護法が厳しくなってからは、新車ディーラーなどは特にですが車をオークションにかける際、必ず前のオーナーの痕跡を全て消去するようになりました。自賠責保険の名義から、整備手帳に書かれている名前や住所、ナビに登録されているお気に入りや自宅、音楽まで全て消去です。

以前は整備手帳がついている車だと、新車で買われた方の名前や整備手帳の履歴を見ると担当整備士の名前が残っているケースが多く、整備手帳を確認すると(ディーラーでメンテナンスを続けていた車に限ってですが)最初のオーナーがどれくらい頻繁にディーラーに通って整備をしていたか、担当の整備士はなんという名前かなんて簡単にわかるというか、記載されたまま消されずに販売されていました。

整備手帳の字体と整備したお店で判断出来るか

一般的に、新車で車を買われる方は、その買ったお店に最低3年は通ってオイル交換などをするはずです。なぜなら国産車も輸入車も3年間はなにがあってもほぼ無償で(消耗品除く)修理してもらえるからです。違う店舗であっても、メーカー保証期間ですから同系列(トヨタはトヨタ、日産は日産といった感じ)であれば必ず保証を受けることが出来ます(整備手帳、保証書を紛失していたらアウト)。

タダで直るのに、わざわざお金払って民間工場へいく方はよっぽどお金が余ってるか、その工場を助けたいかのどちらかでしょう。そんな人は、まずいないと思います。

ですから、整備手帳に書かれている丸の付け方とか、その辺をよく見ると「同じ担当の整備士に診てもらっていたな」くらいはわかるのではないかと思います。

中古車の車暦を車検証から読み取ってみる

新車のオーナーが車を売却すると、ほとんどの場合(あまりにボロボロ、年式が古すぎるなどの場合を除いて)は中古車として中古車市場に流れます。

車の乗り換えのタイミングの多くは「車検切れ」のタイミングで行われますね。

そこで、中古車として購入した車検証を確認すると、何となく見えるものがあります。

確認するのは「車検の月」と、『初度登録年月の「月」』

これが同じであれば、偶然の可能性もありますが新車から一度も車検が切れずに来た、若しくは新車オーナーが売却後、すぐに中古車として売れたと考えられます。

中古車販売店は、下取り車の車検残りが長い、また店頭に並べるとすぐに売れそうな車の場合はそのまま「移転登録」といって通常の名義変更を行います。要は「車検が残ったままの状態で車屋に名義を変える」という手続きです。

こんな感じで流通した車は「車検の月」と『初度登録年月の「月」』が同じになるパターンですね。

「月」がズレるパターン

車検が残り少ない車が在庫になる場合、ナンバーが付いている状態で4月を迎えると、国から自動車税の請求が来ます。これが販売店にとっては結構大きな負担になります。

車検が残り少ない場合、ナンバーがついていない車には自動車税の請求は来ないのでさっさと抹消登録(ナンバーを返却する)した方が得するということになります。その抹消済みの車が売れたら、新しいオーナーの名義で登録して車検を通して渡すわけですから、困る事はなにもありません。

てことで、中途半端に車検がなかった時期があり、次に車検を通すのはその車がお客様に売れてから車検を通しますよね?

といった具合で、初年度登録の月と車検の月がずれてしまう訳です。

もし月が同じであった場合

この場合は年に注目します。

新車からの車検は3年。以降は2年毎に車検がありますね。

初度登録平成20年5月の車は1回目の車検は平成23年5月、次は平成25年5月、その次は平成27年5月になるはずです。

これがズレて平成28年5月であった場合、一年間は車検が切れたままの期間があったという事になりますね。

2年間も車検が切れていた期間があればそれはズレないのですが、「月」まで一致するケースは少ないので、乗り続けられていたのか、または店頭で売れずに残っていた期間があるのか、厳密には無理ですしあくまで予想でしかありませんが、大まかな計算が可能となります。

通常のオーナーは車検が切れたまま車庫に車を放置することはほぼありませんから、ここがずれている車は中古車屋の在庫として眠っていた期間がある証拠になりますね。

ちょっと分かりにくいかも知れませんが、ある程度仕組みがわかると整備手帳などの情報がなくても車検証を見ればこんな感じで車歴がそれなりにわかったりします。

おわりに

これを知ったからとて、何か変わるわけでもありませんが、豆知識として記事にしてみました。

参考になれば幸いです。