自賠責保険について

車検に必ず必要なのが自賠責保険。自分で行うユーザー車検だと当然これも自分で用意する必要があります。また次の車検期間にまたがって効力を持つ保険証券を2枚用意しておく必要があるので、なんとなく勘違いしやすい部分でもあります。仕組みを知ると全然難しい話ではないのですが、サラッと説明されても何となく分かりにくい部分もあるかと思いますので説明したいと思います。

自賠責保険に加入するには?

都会だと保険会社窓口を探すのに苦労しないかも知れませんが、地域によっては探すのが大変なケースも。その場合は陸運局内で加入することも可能です。

陸運局内、陸運局敷地内に必ず行政書士事務所が併設されています。地方で違いがあるのかも知れませんが、過去に訪れた多くの陸運局敷地内には行政書士事務所がありました。もしそこに無かったとしても陸運局の付近には必ずあります。

迷ったら、そこで入るのが一番簡単です。

また、このサイトのあちこちのページで紹介している「テスター屋」も取り扱っていると思います。ライトやトーインの点検、調整をお願いする際、自賠責の加入も依頼すると喜んで受け付けてくれますよ。

もし事前に準備しておきたければ、ほとんどの自動車販売店や整備工場は保険代理店業務も行っていますので、近所の自動車販売店でも加入可能かと思います。

自賠責保険の加入期間

自賠責保険は1台の車に1つの保険契約が基本です。

例えば1月15日午後16時に現在の自賠責が切れるのであれば、同日の1月15日午後16時から保険を掛けなければいけません。

1月14日午後16時から保険を掛けると、1月14日午後16時から1月15日午後16時までの期間は1台に複数の自賠責が掛けられているという事になってしまいます。このように重複する事のないように加入しなけばなりません。

現在車検が残っているほとんどの車の自賠責の期限が「車検満了日よりも1ヶ月長い」期限で加入されています。

当然例外もあるとは思いますが、これは何故でしょうか?

うっかり防止措置

これも誰かが明言した訳ではありませんが、自動車販売店で勤めていた際、私は業界の慣習として行われている事だと認識しました。

まず新車の例を見てみましょう。

新車に付いている車検の長さは3年です。その1回目の車検以降は2年ごとの車検となります(事業用自動車以外)。

新車時、渡される自賠責保険の加入期間は37ヶ月がほとんどです。車検は3年後だから実際には36ヶ月間保険が掛かっていれば問題ありませんが、1ヶ月長めに保険が掛かっています。

自賠責保険の恐怖

恐怖といえば大げさですが、自賠責保険の加入に関して、国はかなり厳しくそれを義務化しています。

しかし一般的に、保険証書自体もあまり目にする事がありませんし、こうしてここに来られた方のように「自分でやってみようかな」「車検制度って一体どんなの?」と疑問に思わなければ見る事がない書類ですね。交通事故などの際は警察が見せてくれとすぐ言いますので、かなり重要な書類であることは間違いないです。

自賠責保険=義務

ですから、これがないと運転してはダメだという事ですね。これは車検も同じです。

もし、うっかり車検期日を忘れていた、忙しくて何も出来なかった場合の救護策?とは言わないまでも、うっかり忘れに対応するために1ヶ月長く保険が掛けられるのが通例となっているのだろうと私は気付きました。

運転免許証の更新も、数年前までは誕生日と同日までと書かれていましたが、今はうっかり対策として、期限が1ヶ月長く設定されるようになりましたね。

自賠責保険、完全に切れた状態で運転したら

1年以下の懲役 or 50万円以下の罰金

+

違反点数6点=免許停止処分

です。問答無用、一撃必殺です。

しかも、恐ろしいのは。。。自賠責保険(共済)の証明書を所持していなかっただけでも

30万円以下の罰金が科せられます。

ですから非常に大切な保険ですので、無くした場合は再発行が完了するまで運転しない、何より基本は無くさないようにお気を付けください。

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