ユーザー車検に必要な書類の書き方、作り方

このページでは、車検を受ける際に必要な書類について一覧で示した上、各書類ごとの書き方作り方を解説しています。車検を受ける際は全ての書類を原本で用意する必要があり、ここに記載している書類の一点でも欠けている場合、車検を受ける事が出来なくなりますのでご注意下さい。

必要書類一覧

車検証、自賠責保険証書は原本を提出する必要があります。コピーなどは不可ですのでご注意下さい。

  1. 車検証
  2. 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)現在の物と新しい物2点
  3. 継続検査申請書:専用3号用紙
  4. 点検整備記録簿
  5. 自動車検査票1(検査ライン用紙)
  6. 重量税納付書

以上7点(自賠責を2枚として)の書類が必要になります。

納税証明書は基本的に不要となりましたが、手元にあるなら提出する方がもしもの時に安心ですので、お持ちであれば一緒に提出した方が良いかと思います。

書類ダウンロードページ

このうち3〜6の書類についてはダウンロードページをご利用下さい。

書類完成見本

3から6の自分で作成しなければいけない書類、全ての完成見本は以下ページに記載しています。

各書類について

それぞれの書類の詳細について説明します。

車検証

なかなか紛失するものではないと思いますが、車検を受けるには車検証の原本が必ず必要となります。

車検証が無い場合は再発行の手続きを取ってください。再発行手続きは条件によっては簡単に済む手続きではありませんので、この記事の最後に詳細を記載します。

自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)2点

自賠責保険については、今回受ける車検の車検満了日より長い期間まで保証のある自賠責保険証書の原本が必要です。

現時点で自賠責保険証が見当たらない場合は再発行の必要があります。紛失してしまった場合、前回の車検時に自賠責保険に加入した保険会社、代理店等へお問い合わせ下さい。

自賠責保険については少々ややこしい所がありますので別記事にて詳しく説明しますので、気になる方はこちらもご覧下さい。

ここからは自分で記入が必要な書類です

まずはお手元に車検証をご用意下さい。

継続検査申請書:専用3号用紙の書き方、作り方

車検証に記載されている情報をそのまま記入します。「引っ越ししたんだけど車検証の住所を変更してない」などがあっても、それは別の手続きの話となりますので、ここでは割愛します。

車検は全国どの陸運局でも受ける事が出来ます。他府県のナンバーが付いていても問題ありません。

前述のダウンロードページより入手、記入すれば実際の車検で使用出来ますのでご利用下さい。

見本に記載の通り青枠は鉛筆、緑枠はボールペンで記入して下さい。

青枠内:ここは鉛筆で記入する

実際の用紙に書かれている番号と記事を参照して下さい。

⑦有効期間:2年検査車なのでを記入します。

21, 自動車登録番号:記入例を見本にナンバープレートを記載します。

22, 車体番号:車検証を確認しながら、記入例を見本に右詰めで記入する

車体番号にアルファベットが含まれる場合、下記のようにアルファベットの下のボックスを鉛筆で塗って下さい。

108, 定期点検(囲っていません)は記録簿を提出するので不要です。

109, 受験形態:使用者本人が車検を受ける場合はを記入。本人以外(代理人)が受ける場合はを記入する。

100, 走行距離計表示値:100km以下は切り捨てで、陸運局に到着した時点の走行距離を記入する。

メーターで走行距離を確認する際、オドメーター(総走行距離)が表示されているか注意して下さい。

緑枠内:ここからはボールペンで記入する

申請人:使用者名、住所を記入、捺印します。会社名義は「〇〇株式会社 代表取締役〇〇」で代表者の認印。

受験者:使用者本人の場合は「同上」

日付車検を受ける日を記入して下さい。

申請人欄の捺印を忘れずに。

点検整備記録簿の書き方、作り方

ユーザー車検の場合、その名の通りユーザーが自分の車を点検したよと証明する必要があります。その書類が点検記録簿です。

ですが、すべての項目にチェックを入れれば良いわけではありません!

以下リンク内で説明していますが整備士の免許を持たない人が行なってはいけない「分解整備作業」という項目があります。ここにチェックを入れると、車検受付の際に突っ込まれる可能性大ですのでご注意下さい。

記入方法については別記事、以下リンクを参照して下さい。

自動車検査票1の書き方、作り方

これは検査ラインで必要な書類です。

検索してみると様々な書式があるようですが、基本的な入力項目は同じですので、もし用紙が違ったとしても項目名を合わせて入力すれば問題ありません。

陸運支局により車検ラインのシステム(機械)が違いますから一概に全て同じとは言えないのですが、検査ライン開始から終了までの一連の流れの中、車から降りてこの検査票に途中経過を数回記録する場面があります。これをしないと先に進めませんのでご注意下さい。検査ラインの詳細についてのリンクをこの記事の最後に貼り付けていますので、書類が完成したらご覧下さい。

初めて来られる方が、この「途中で記録」をするのを知らずに車の中でオロオロしながら周りをキョロキョロ見ている姿をよく目にしますので、検査ライン途中にある掲示板の指示を落ち着いて読みながら進むように心がけて下さい。

赤枠内が入力項目です。全てボールペンで記入して下さい。

予約番号入力欄:車検予約の際に取得した予約番号を入力します。

「ナンバープレート:型式:原動機型式:車体番号:使用者氏名」全て車検証を見ながら正確に記入して下さい。

走行距離陸運局に到着した時点の走行距離を入力します。
この入力は先に説明した

「継続検査申請書:専用3号用紙に記載の走行距離と同じ距離」

にして下さい。

受験者氏名、電話番号:車検の受験者の氏名と電話番号を記入します。

重量税納付書の書き方、作り方

車検ごとに支払う必要があるのが重量税です。車の重さによって値段が変わります。またエコカーなど減免の対象となっている車もあります。

こちらも基本的には「車検証に記載の通り」で記入して下さい。

提出日は車検を受ける日を記入。税額は印紙を購入する際、車検証と一緒に書類を出せば計算して金額を教えてくれます。

忘れないように青でレ点を入れているところにチェックを入れます。

車両重量の記入は気をつけて下さい。車検証には車両総重量も書かれていますが、必ず車両重量を記入します。

簡単に言うと「軽い方」です。ちなみに車両総重量とは「車両総重量=車両重量+乗車定員✖️55kg」で計算されたものです。

書類の記入に関しては以上です。

もし車検証が見つからない場合は

どこを探しても車検証が見当たらない場合、再発行をする必要があります。

車検証の再発行

この手続きは「自動車検査証再交付」という名の手続きとなります。この手続きを行うための条件は

「自動車の使用者の方が、自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局又は自動車検査登録事務所で手続きをする必要がある。」です。

どういう事か説明しますと「その車のナンバープレートを管轄する陸運局で申請する必要がある」という事です。

奈良ナンバーなら奈良ナンバーを管轄する陸運局。品川ナンバーなら品川ナンバーを管轄する陸運局です。

車検と違い、どの陸運局でも出来る手続きではありません。

ですから車検を受けようと思っている陸運局がご自身の車のナンバーを管轄する陸運局であれば再発行後に車検という流れで予定を立てれますが(時間的制約を無視しなければいけませんが)他府県、遠方だと大変ですね。

もし管轄する陸運局が遠方の場合、近くの行政書士事務所などに相談してみましょう。専門業者は専門業者なりのネットワークを持っており、遠方であっても手数料さえ支払えば再発行手続きをしてもらえます。

自動車検査証再交付に必要な書類

行政書士に依頼する場合は、行政書士事務所に行けば認め印とナンバープレート番号、車体番号で手続き可能ですが、ご自身で行われる場合は以下書類が必要となります。

  • ・申請書(第3号用紙)
  • ・手数料印紙(300円)
  • ・理由書(遺失・紛失の場合)
  • ・使用者の方の印鑑
  • ・身分証明書(運転免許証)

検査ラインの詳細

検査ラインでは何がチェックされるのか、どうやって進めるのかは以下リンクに記載していますので参考にして下さい。しっかり予習しておけば簡単に合格できますよ!

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